お菓子づくりを続けていると、もっと技術を磨きたい、もっと知識を深めたいと思うことがあります。
新しい製法を学ぶ。材料の特性を理解する。何度も試作を繰り返して、理想の味や食感に近づけていく。
パティシエにとって、どれも大切なことです。
でも、学ぶ場所は本当に自分の専門分野だけでよいのでしょうか。
私は、ときには専門外の世界に目を向けることも、ものづくりに欠かせないと考えています。
例えば、サンドイッチ。
パンの香り、具材の味わい、ソースの酸味、野菜の食感。それぞれの要素が組み合わさることで、ひとつの料理が完成します。
この考え方は、お菓子づくりにも通じます。
ムースとクリーム、サブレとコンフィチュール。異なる食感や風味を組み合わせるとき、私たちは単に材料を重ねているのではありません。それぞれの個性を理解し、ひとつのおいしさへと組み立てています。
料理の世界に目を向ければ、素材の組み合わせや味の引き算など、普段とは違う視点に出会えるかもしれません。
自分の専門を深めることと、専門の外側から学ぶこと。その両方が、新しい発想につながるのだと思います。
そんなことを考えるきっかけになる一冊が、柴田書店の『cafe-sweets vol.234』です。
特集は「ごちそうサンドイッチのつくり方」。
サンドイッチという身近な食べ物を通して、素材や味わいの組み立て方に目を向けてみる。そこから、お菓子づくりにも持ち帰れるヒントが見つかるかもしれません。
学びは、必ずしも専門書の中だけにあるわけではありません。
いつもとは違う分野の仕事を知ることが、自分の仕事を見つめ直すきっかけになることもあります。
あなたは最近、自分の専門とは違う世界から、何かを学びましたか。


